「ジュエリーを地金から作るのは難しそうだけど、ワックスならできるかな?」と思って、彫金用のワックスを検索してみると、いろいろ種類があって、どれを使えばいいのかわからないですよね。
メーカー違いや、色、形、様々なワックスがありますが、主にジュエリー製作に使うものを中心にご紹介していきたいと思います。
ジュエリー制作用ワックスの種類
ロストワックス鋳造に必要な型を作るためのワックスは、おおまかに分けると2種類です。
・削りだして造形するハードワックス
・曲げたり、くっつけたりして造形するソフトワックス
ハードワックスの方は、かっちりきっちりした造形が得意。
ソフトワックスの方は、やわらかい線や有機的な造形が得意。
もちろん、両方を組み合わせることもできます。
それでは、ワックスの種類をこまかく見ていきましょう。
ハードワックスとは
ロウソクのような蝋の塊です。
ジュエリー製作に適した形状で、切ったり削ったりしやすい固さと、割れにくい粘りがあるのが普通のロウソクとの違いです。
形状の違いで、チューブ、スライス、ブロックなどがあります。
また、ハードワックスは、溶ける温度や粘りなどの違いで色分けされています。
主に使うのは、フェリスのグリーン、パープル、ブルーでしょう。
チューブワックス
指輪を作る用のハードワックスです。
必要な分だけ輪切りにして使います。
↓とりあえず、最初はブルーの印台タイプがおすすめです
ferris(フェリス)チューブワックス ブルー 印台 中 T-250 価格:618円 |
最初に開いている穴は、8号程なので削って任意のサイズにします。
8号よりも小さいサイズは、スライスワックスなどに穴を開けて作ります。
↓サイズを広げるのに、ワックス用のリーマーがあると便利です
価格:3,410円 |
ブロック、スライスワックス
1ポンドの塊のワックスと、それを使いやすいようにスライスしたハードワックスです。
大きな塊を自分で切ってもいいですし、スライスはバラでも売っているので色の違いを試しやすいです。
↓スライスワックスのバラ売りは、お安いので試してみるのによいと思います
ferris(フェリス)スライスワックス グリーン 4mm バラ 価格:110円 |
ferris(フェリス)スライスワックス パープル 4mm バラ 価格:110円 |
ferris(フェリス)スライスワックス ブルー 4mm バラ 価格:110円 |
その他のハードワックス
チューブとスライスがあれば、ほとんどことは足りますが、いろんなワックスを試してみるのも楽しいと思います。
↓バングルを作る用のハードワックスです
価格:1,650円 |
↓石枠を作ったりする細いパイプ状のものもあります
価格:2,349円 |
ソフトワックスとは
常温で、柔らかさがあり、曲げたり潰したりできるワックスです。
自由に変形させることができる特性を生かした、金属加工では出しにくい柔らかく動きのあるデザインに向いています。
ソフトワックスも形状の違いなどで、種類がいろいろあります。
ソフトワックスは、もともと歯科技工用のものがほとんどです。甲丸のものなども、部分入れ歯のブリッジ金具用なので、そのまま指輪にするには厚みが足りなかったりします。
スプルーワックス
ワイヤーワックスとも呼ばれる、細い棒状のソフトワックスです。
もともと、suprue(湯道)によく使われるワックスですが、柔らかく曲げやすい特性をいかし、造形にも用いられます。
柔らかいので、三編みのように編み込むこともできますが、強くつまむと潰れますし、爪で簡単に傷がついてしまうので、優しく扱う必要があります。
↓スプルーワックス
価格:2,134円 |
↓断面が、甲丸のタイプなどもあります。
価格:2,134円 |
シートワックス
シート状のソフトワックスです。パラフィンワックスとも呼ばれます。
厚み違いで数種あります。
花びらやリボンなど、薄く動きのあるものの表現に向いています。
↓シートワックスもバラ売りがあります
価格:104円 |
その他のソフトワックス(接着・盛り付け)
ユーティリティワックスは、ワックスどうしを付けるときの仮留めなどに使っています。
↓ユーティリティワックス
価格:385円 |
↓他にも、接着に使えるワックスはいろいろありますので、試してみるのも良いと思います
価格:110円 |
盛りワックスは、スパチュラなどで溶かしながら盛りあげたり、玉を作ったりするときに使っているオリジナルブレンドのワックスです。
↓市販の盛りつけ用ワックスもあります
価格:616円 |
まとめ
とても、種類の多いワックスですが、おおまかな違いが伝わりましたでしょうか?
硬さや溶けやすさなどは、実際に触れてみないとわからないと思います。最初はバラ売りのものなどで、いろいろ試してみてくださいね。
※また、それぞれのワックスの加工方法については、おいおいブログ記事にまとめていきますので、しばらくお待ちください。
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