洋彫りタガネの作り方 ②、刃先を削る

フィレンツェ彫り

 

 前回のブログで、タガネを持ち手(柄)につけました。

洋彫りタガネの作り方 ①、持ち手(柄)をつける
  市販されているタガネには、基本的に持ち手(柄)がついていません。  どういうこと?って思いますよね。 手の大きさや使いやすい形状が、人それぞれなので、自分の手にあわせて自分で使う道具は自分で作る。 面倒...

 

 今回は、刃先を削って整えていきます。

 タガネを彫れるようにするまで、もう一息です。

 

 

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刃先を削ります

 刃先を削る目的は、手に合わせて、刃の長さを調整することと、もう一つ、彫るときに刃が対象物に当たらないようするためです。

 持ち手(柄)の下側も、広い面を彫るときに当たりやすいのでカットします。

 

 

刃の長さの調整

 まずタガネの長さを調整していきます。

 長さの目安は、

・手のひらに、持ち手の背の部分をあて、親指と人差し指で刃を挟むように持ちます。

・持ったときに、親指から1〜1.5cmくらい出る長さが丁度よい長さです。長すぎる時は、グラインダーで削ります。

 基本の長さ調節は以上ですが…

私も含め、女性は手の小さい方が多いので短くするのはもったいないですよね。

 特にラインタガネは、お高いですし…。

なので、私は少し長め(ほとんど削らず)に仕上げています。

 多少長くても彫れますし、最初のうちは上手く刃が砥げなくてどんどん砥いで短くなっていくので、彫りの練習をしてみて、長いなと思ったら短くすればいいかな思います。

 

刃先を削る(ポイント・ラウンド)

 ポイントタガネとラインタガネは、先端を半分より少し下だけ残し、なめらかなカーブを描くように削ります。

 先端を削らないと、研ぐ面積が大きくなりますし、細い方が隙間に入りやすく、対象物に当たりにくくなります。

 先端の太さや、カーブのつけかたは好みが分かれるところなので、お好みでいいと思います。

 最後にバリをとり、持ち手(柄)の下をカットしてセッティング完了です。
持ち手(柄)の下をカットすると転がらなくなりますし、彫るときに当たらなくなります。

 タガネを持ち手(柄)に刺す時に、基本はまっすぐ刺しますが、斜めに刺す事もあります。持ち手(柄)の下が邪魔になりにくいので広い面を彫る時などにむいています。

 

 

刃先を削る(フラット・ライン)

ポイントとラウンドのタガネと違い、斜めに整えるだけでOKです。

刃の部分は研ぐ時に整えます。

 

 

まとめ

 これでタガネができました。

 持ち手(柄)の付け方も、刃先の削り方も、用途や好みで様々です。
ネットで、職人さんのタガネを見ると皆さんいろいろ工夫されているようで、見ていて面白いですし勉強になります。

 遠い国の職人さんの道具が見れるなんて、ネットってありがたいですね。

 

↑こちらは、エルメス展で実演していた、石の彫り留めの様子です。
模様彫りと彫り留めでは、またタガネの種類が違ったり、先端の研ぎ方が違ったりします。

 

 

次回は、刃を研いで彫りの練習をしていきたいと思います。

 準備ができるまで、しばらくお待ちください。

 

余談ですが…

 イタリア語でタガネは「ciappla」(チャッポラ)だと思っていましたが、どうやらこれはフィレンツェの方言のようです。

 一般的には、「bulino」(ブリーノ)というようです。

 

 

 

 

 

 

 

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