PR

彫金を学ぶ。独学か?教室にかようか?・おうちでジュエリー作りませんか? 

記事内に広告が含まれています

 

「おうちでジュエリー作り」というと、ビーズやパーツを使ったアクセサリー類を作ることを思い浮かべると思いますが、ここでは金や銀などの金属を加工する、いわゆる「彫金」の技術を用いておうちでジュエリーを作るお話をしていきたいと思います。

 石が好きでルースを集めていて「自分で加工できたらいいなぁ」とか
 ジュエリーが好きで「将来自分のブランドを立ち上げたい」とか
 ものつくりが好きで「細かい金属加工に興味があるんだよね」
って話をよく聞きますが、みなさん一様に特別な設備がないとできないと思ってらして、私が「家で作ってる」と言うと驚かれることが多いです。

もちろん、設備がないとできないこともあります.
 例えば、ジュエリーCAD製作とか、レーザー溶接とか、鋳造とか…
でも、普通にロウ付けして指輪つくったりとかなら家でできるんですよってことをお伝えしたいです。

 

とはいえ、まず、基礎的なことをどのように学ぶのかってなると思うんです。

そこで、よく聞かれる、
「独学でも作れますか?」
「お教室に通わないと無理ですか?」
に、答えていきたいと思います。

 
 

sui

自宅アトリエでジュエリー製作をしております。
・デザインから制作、石留、彫りまで一人で手掛けています
・2017年イタリア彫金短期留学、フィレンツェ彫りを学ぶ
・趣味で始めた彫金歴は30年
ジュエリーが好きな人、ジュエリー作りに興味がある人、ジュエリー作りを始めたい人のお役にたてればと、
主婦目線、女子目線、作る人目線でジュエリー製作について綴っています。

suiをフォローする

 

 

 

独学か?教室か?

 

 私の個人的な考えですが、ジュエリー製作を学びたいと思うなら教室や学校に通った方が絶対に有利だと思います。

 ヤスリの持ち方一つでも正しい方法を学んだほうが、後々楽ですし、箸の持ち方と同じで変な癖がついてしまうと治すのも大変です。

 ただ、どこにでも教室や学校があるわけではないので物理的、時間的に難しい場合もありますので、独学を余儀なくされる事もあります。

 独学でも作れるようになりますし、ジュエリー作家さんの中にも独学で学ばれた方もいます。

 

まずは、私が感じる独学と教室に通う、デメリットとメリットをまとめてみました。

 

 

教室に通うデメリット

 

・デメリットというか、一番の問題は教室が見つけにくいということ。

 大きな都市を除くと、彫金教室ってほとんど無いですよね。

見つかっても遠いと通うのが面倒になり、結局教室をやめる=ジュエリー製作もやめる、ということになってしまいがちです。

 

・自主性がなくなりがち。

 教室のカリキュラムにそって、言われたまま作っていると、自分で考え、工夫して作る事ができなくなることがあります。

また、先生や他の生徒さんの影響を受けやすいので、自分らしい作品ができなくなってしまう事もあります。

 

教室に通うメリット

 

・道具・工具・機械が使い放題です。

 ヤスリ等、個人で購入する道具もありますが、個人で所有するにはハードルの高い、高額&場所をとる工具類が使えるのは大きなメリットです。

また、教室で使ってみて欲しくなったら買えばいいので、無駄な買い物が減らせるのもメリットです。

 

・人脈・情報が得やすいです。

 先生・卒業生・生徒さん全て人脈であり、情報源です。

一緒に展示会や販売会をしたり、仕事の紹介をしてもらったりとメリットが多いです。

 

 

独学のデメリット

 

・お金と時間がかかる。

 教室に通うとお金(教室代)がかかるので、独学でやりたいと工具を買いにこられる方が少なからずいます(私は以前、都市型ホームセンターの彫金工具売り場で働いていました)が、ある程度工具を揃えようとすると結局お金がかかります。

もちろん最小限の道具で製作する方法もありますし、仕事で金属加工等している方ならそれを使う事もできます。

ただ、その道具の必要性から使い方などの見極め等全て自分で情報収集して判断していかなければいけないので、時間がかかりますし失敗も覚悟しなければいけません。

 

・情報が多すぎる。

 便利な世の中になり、ほとんどの情報をネットで得られるようになりました。ゆえに、弊害もあります。

ジュエリーにも色々ありますので…シルバーアクセサリーやハイジュエリー、作風もそれぞれですし、趣味で作っている人も、職人さんも、色んな人が情報を発信しています。
当然、使う道具も違ってきますし、良しとするところも違ったりして混乱しやすいです。

ですので、最初は好きな作風の方の情報を参考に製作し、ある程度基礎が身についたら製作のコツの引きだしを増やすつもりでいろんな方の情報を拾い集めるといいかもしれません。

 

・自分のレベルを把握しにくい

 独学だと一人で作るので、ダメ出ししてくれる先生は当然いません。比較できる教室仲間もいません。

独りよがりの自己満足にならないように、良いものを見て目を養うことがより重要になります。

 

・人脈が作りにくい

 今はネットで販売も広告もできますが、あれば何かとありがたいのが人脈です。

 

独学のメリット

 

・個性的なものづくりができる

 ジュエリーとは斯くあるべきという概念が他者から与えられないので、セオリーに縛られない面白いものができるように思います。

自分で試行錯誤し、自分でつかみとった物は自分の中に深く刻まれるので、自分の作風が確立しやすく、それは自身のブランド立ち上げ時にも役に立ちます。

 

 

まとめ

 

 教室に通えば、受講料はかかりますが、教室の工具類を使用できますし、製作方法は勿論、ちょっとしたコツ等も教えてもらえるので技術の習得が早いです。

 

 独学は一見お金がかからないように思いますが、それなりの設備を揃えようと思うと教室に通う以上の費用がかかります。

 しかし、いずれブランド立ち上げ等考えているのであれば、購入した工具類も無駄にはならないと思います。

 

 教室では、疑問点など、すぐに聞けて解決できますが、簡単に得た情報は頭から抜けやすいのでしっかりメモをとることをおすすめします。

 

 独学では疑問を解決するためには情報収集に時間をさかねばなりません。その分、製作にさく時間が減るかもしれません。しっかり情報を精査し自分で判断する事はクリエイティブな仕事をする上で必要不可欠な能力ですので、努力はけして無駄にはなりません。

 

 独学でも、教室に通っても、ジュエリーを作れるようになりますし、ブランドを立ち上げることも無理ではありません。どちらにしても自分の努力次第です。

 

まずは、気軽にジュエリーを作ってみて、無理だと思ったらお教室に通うのでも遅くはありませんので、ジュエリー作りを楽しんでいきましょう!

にほんブログ村 ハンドメイドブログへ
にほんブログ村

コメント