猫が指にちょこんと乗ったようなリング
愛猫にモデルになってもらい、ワックスを削っては盛り、削っては盛りしてじっくり時間をかけて作った原型は、どの角度から見てもちゃんと猫。
同じ猫を一から何個も作るのは現実的ではないので、型取りをしました。
型取りしたので、同じ猫がわらわらと何匹だって出来てしまいます。
っていうほど単純ではないということを、お伝えしたいのです。
まず、指輪にはサイズがあるので、作りたいサイズにするために、尻尾をバッサリ切ります。
ちょっとかわいそうな光景ですが、後ほどつなぎますのでご安心ください。
次に、尻尾の先を手につけます。
ワックスは蝋なので、溶かし付ける事ができます。
指輪のサイズによって、内側のカーブが違うので、尻尾と手をつける時に調整します。
最初に切った尻尾と尻尾の間の隙間に、ワックスを溶かしつけ盛り上げて、隙間をうめます。
サイズが大きくなるほど、尻尾が長くなっていきますね。
全体的に、毛並みをつけていきます。
スパチュラを少し温めて、軽く撫でるようにワックスを少し溶かしながら毛並みの筋を入れていきます。
元々、毛並みはつけてあるのですが、このように、毛並みを整えるのには理由がありまして、
ジュエリーの鋳造やゴム型取りはとても精度が高いのですが、それでも原型と呼ばれる元になるものよりも細かい部分が出ないのです。
それはごくわずかなものですが、毛並みが薄く感じるのです。
もふもふの猫毛を表現するため、このひと手間が大切なのです。
このように、一匹ずつ手間をかけてから鋳造に出すことで、仕上りにも差が出てくると思います。
自己満足のこだわりですし、技術的には職人さんの足元にもおよびませんが、今できる精一杯をこめて作っていることが伝われば幸いです。
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